ビレッジ・バンガードの大西順子
2006-06-01


禺画像]
ジャズピアニストの大西順子さん、
名古屋芸術大学の学園祭に来たとき、1度みたことがありますが、
あの時はジミヘンのヘイジョーもやってくれて、この人ロックしてるなーと思いました。
あまりしゃべんないんですが、存在感抜群!
ちょっと不機嫌そうに、ぶっきらぼうな態度にみえるんですが、音が鳴りだすと豹変!
鍵盤に噛み付いて行くって感じ!
すごいパワーなんです!
最後にちょっとだけマイクあいさつしましたが、か細い猫のような、いやいやオノヨーコのような声で…
このギャップに参ってしまったー!!!
このアルバムはライヴみる前から購入していたんですが、CDからでも存分にパワーを感じていました。
とにかく叩きまくってます。弾くというより叩くって感じ。リズム、リズム…。
スィングっていうよりやっぱりロックですね。ゴロゴロと巨大な岩石が転がってく感じです。
突進力があるんですね。
見るからにか細いちっちゃなからだなのに、どこからこのパワーが出るんでしょう。
そして音の響きというか、広がりというか、日本人のミュージシャンにありがちな
キッチリとしたテクニックで四角い枠にカッチリ囲まれた窮屈感と理屈臭いお説教感が全くない、
外人特有のおおらかさと開放感を感じます。
音に関する迷いが無いんですね。
そしてジャズとかクラシックとかロックとかいう意識ではなく、自分の音空間を求めている、
ある意味そうとう自分勝手なんでしょうね(すみません、あくまで良い意味で)。
たしかデュークエリントンを尊敬してるなんて聞いたことがあります。
ちょっとボーっとしたような目は、たぶん目に見えない高いところを見据えているんでしょう。
1994年5月6〓8日、場所は泣くもの黙るNYのビレッジ・バンガード。
名だたるJAZZの巨人達が名演、名盤を世に送り出した聖地!
当時現地でもかなり話題だったらしくライナーにもそんな話が山ほど。
そりゃそうでしょう、この音だったら。文句無し!
彼女が低音リフをガーンと鳴らせば、そこはもう既に異空間!
頭空っぽにしてそのリズムに身を委ねればお腹すいたのも忘れてしまいます。
どの曲もリズムの切れが抜群で、パワフル、そして時に繊細。
唯一無二の大西ワールド!
久しぶりに味わいました。
また生で見たいですね。
ところで最近噂を聞きませんが…

Junko Onishi Live at the Village Vanguard 1994 Somethin' Else Records TOCJ-5570

1.So Long Eric
2.Blue Skies
3.Concorde
4.How Long Has This Been Goin' On
5.Darn That Dream
6.Congeniality

Junko Onishi:piano
Reginald Veal:bass
Herlin Riley:drums
[Jazz]
[音楽]

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